今回の記事では、以下の内容について調べてみました。

  • 引越業者は金庫を運んでくれるのか
  • 金庫の引越をするときの注意点

結論から言うと、100kg程度までの家庭用の金庫なら、ほとんどの引越業者で対応してもらえます。ただし、金庫運搬がオプション扱いとなっている引越業者や自前のスタッフで対応できず金庫運搬専門業者に外部委託する場合は、追加料金がかかります。

金庫の引越を行う際には、

  • 引越当日までに貴重品を抜いておくこと
  • 引越先の金庫設置場所を確認し、クッション材を用意しておくこと

などに気をつけましょう。

・・・詳しくは記事をご覧ください!

金庫は引越業者で運んでくれる?

一般的な家庭用金庫ならほとんどの引越業者では運んでくれます。ただし、100kgを超えるような特に重量のある金庫などは断られることもあります。はじめから金庫運搬をオプション扱いにしている業者や、重すぎて引越業者自ら運搬できない場合などは、金庫運搬の専門業者に外部委託をするためオプションとして加算料金が取られます。

金庫には、数百グラム程度のものから100kgを超えるような大型の金庫まで大小様々なものがあります。大きさの割に非常に重量のある特殊な荷物なので、引越業者で対応してもらえるか気になるところです。

引越業者一般的な家庭用金庫なら対応可能

通常、ほとんどの引越業者では100kg程度以内の重さの一般的な家庭用の金庫なら運んでくれます。

ただし、

  • 100kgを超えるような重たい金庫の場合
  • 100kg以内の金庫でも階段など搬出入に困難が伴う場合

など、金庫の運搬を断られるケースもあります。

現場で断れることもある

ただし、いざ引越というときに現場で断られることもありえます。

金庫は、小さい割に重たいという特徴を持っていて、引越荷物のなかでも特殊な荷物です。この「小さい割に重たい」荷物というのは、手をかけられる箇所が少ないため、たとえ力の強いスタッフがいたとしてもなかなか運びづらいのです。

経験の浅い未熟なスタッフが金庫を運ぼうとして、金庫を落としてしまったりでもしたら、人的にも物的にも危険で大きな被害につながることもあります。金庫のある家庭自体、全体としてはまだまだ少ないため、経験豊富で技術のあるベテランスタッフでないと安全に運ぶことはなかなか難しいのです。

多くの引越業者が採用する引越に関する取引のルールである国土交通省の定める標準引越運送約款にも、

 

標準引越運送約款

第三章 運送の引受け

(引受拒絶)
第四条 当店は、次の各号の一に該当する場合には、引越運送の引受けを拒絶
することがあります。
2 荷物が次に掲げるものであるときは、当該荷物に限り引越運送の引受けを
拒絶することがあります。
三 動植物、ピアノ、美術品、骨董品等運送に当たって特殊な管理を要する
ため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの

出典:国土交通省

と記載されており、金庫の大きさや重さ、現場の環境などにより断られる可能性があります。

引越当日になって、引き受けできないと断られてしまうことのないよう、金庫を引越業者に運搬してもらいたい場合には、実際に現場や金庫の現物を引越業者に見てもらって見積もり業者によく相談しておくようにしましょう。

引越業者によってはオプション料金が加算される場合も

引越業者によっては、金庫の運搬をはじめからオプションとして設定されていて、追加料金や加算料金が発生するところがあります。

金庫運搬がオプション設定されている業者の多くは、金庫運搬の専門業者に外部委託しています。この場合、実際に引っ越し業者から専門業者への外部委託料がかかるので、オプションとして別途金庫運搬の料金が加算されることになりますので、割引など価格交渉も困難だと思われます。

金庫の引越をするときの注意点

金庫の引越では、引越当日までに金庫内の貴重品を抜いておくこと、引越先新居で金庫が問題なくおけるか確認しクッション材を用意するなど受け入れ準備をしておくことが大切です。

ここでは、金庫の引越を行うとき

  • 引越元旧居での注意事項
  • 引越先新居での注意事項

のそれぞれについて解説します。

引越元旧居での注意事項

金庫内の貴重品は事前に抜いておく

引越元の旧居での注意事項として、

  • 金庫の中の貴重品を抜いておくこと

が重要です。

金庫自体は引越業者が運んでくれますが、中に入っている貴重品は引越業者では運んでくれません。

金庫運搬にかかわらず、一般的にどこの引越業者でも、引っ越し準備の注意事項として貴重品は自分で管理するように言っています。このことは、公式サイトにも記載してありますし、引越の荷造りの説明などでも説明されます。

実際に、国土交通省の定める標準引越運送約款でも以下のとおり、貴重品の運搬は拒絶できることが示されています。

【標準引越運送約款】

第三章 運送の引受け

(引受拒絶)
第四条 当店は、次の各号の一に該当する場合には、引越運送の引受けを拒絶
することがあります。
2 荷物が次に掲げるものであるときは、当該荷物に限り引越運送の引受けを
拒絶することがあります。
一 現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャッシュカード、印鑑等荷
送人において携帯することのできる貴重品

出典:国土交通省

もし仮に引越業者で貴重品を運んでくれたとしても、何かあった場合に補償して貰えない可能性があります。

引越業者では運搬する荷物に破損などが生じた場合に補償してもらえますが、通常貴重品については補償対象外です。もしも貴重品を入れたまま運搬してしまっても、引越業者では責任を持てないのです。

  • 通帳
  • 印鑑
  • 貴金属

等々、貴重品は自分で管理する必要がありますので、金庫を引越業者に運搬して貰う場合にも、スムーズに引っ越しできるように引越当日までに金庫から抜いておくようにしましょう。

金庫内の貴重品の運搬について

金庫内に収められた貴重品も、それほど高額でなくかさばらなければ自分で身につけて運んでもいいかもしれません。

しかしながら、わざわざ金庫に入れておくほどの貴重品ですから、中には非常に高額なため、自分で運ぶのは不安だと感じることもあるでしょう。

そんなときには、運送会社で実施している貴重品の輸送サービスを利用するのが賢明です。

  • 佐川急便
  • 西濃運輸
  • 日本通運

等の各運送会社で、「貴重品輸送」・「セーフティサービス」・「セキュリティサービス」などの名称で貴重品輸送のサービスを実施しています。

貴重品輸送サービスを利用すれば、自分で貴重品を身につけて運ぶ必要がないので安心して引越ができます。

引越先新居での注意事項

設置箇所の確認

引越先新居での注意事項として、

  • 金庫が問題なく置けるか確認しておくこと

が重要です。

金庫には様々な種類がありますが、泥棒などに簡単に持って行かれないように、中には非常に重量のある金庫もあります。

このような非常に重量の金庫の場合、設置先の床の強度が十分でないと、合引越先新居で金庫を設置しても床が抜けてしまうということがありえます。

引越先の新居が、新しい一戸建て住宅であればそれほど心配する必要はないかもしれません。

しかし、

  • 木造の中古住宅
  • アパート
  • マンション

などの場合は、注意が必要です。

木造の中古住宅の場合、経年劣化による老朽化が進んでいて強度が落ちてしまっていることが考えられます。また、アパートやマンションは構造上、そこまで重量のあるものを床に置くことを想定していない可能性があります。

したがって、不動産業者などを通じて金庫を設置できるだけの強度が十分にあるか、引越先新居の状況を予め確認しておいたほうが確実です。

金庫設置の準備

重量のある金庫を新居に受け入れるには、事前に準備をしておいたほうが無難です。

具体的には、

  • クッション材を用意しておく
  • 床の状態を写真に残しておく

と安心です。

クッション材を用意しておく

新居の床は傷めずに大切に使いたいものですが、重量のある金庫を設置する時には、床を傷めないようにクッション材・緩衝材を用意しておくと安心です。

金庫によっては、床を傷めないために底面にゴムの部材が取り付けられていることがありますが、中にはそのような配慮のない製品もあります。経験豊富なベテランスタッフや金庫運搬専門スタッフなら、中古ダンボールを下敷きにして仮置きするなど床を傷めないような配慮をしてもらえますが、引越業者スタッフが対応する場合には経験の浅い未熟なスタッフが当たる可能性もありますので、自分でも用意して置く方が安心です。

床の状態を写真に残しておく

金庫運搬に手慣れた専門業者が金庫の運搬を担当する場合には、さほど心配はいらないかもしれません。しかし、通常の引越業者が金庫の運搬を担当するときには、場合によっては金庫運搬になれていない経験不足なアルバイトスタッフなどが運ぶことだってあるかもしれません。

運が悪いと、運搬中に金庫を落とされでもしたら、床を大きく傷めてしまうような事態に陥ってしまいかねません。重量がある金庫では、運搬中のミスにより床の張り替えなどが必要なほど大きな傷を残してしまうことも考えられます。

もちろん、引越業者の責任で床の修理・交換などが必要になった場合には、業者に補償してもらうことができますが、補償に関しする交渉をスムーズかつ有利にすすめるためには、事前に金庫設置予定箇所周辺の床の写真を撮影して記録として残しておくようにするのが賢明です。

まとめ

  • 100kg程度以内の一般用家庭金庫なら、ほとんどの引越業者で対応してもらえる可能性が高い。
  • はじめから金庫運搬がオプションとして設定されている場合や自社スタッフで対応できず金庫運搬専門業者に外部委託される場合は、別途加算料金が発生する。
  • 金庫の引越をする際には、引越当日までに中の貴重品を抜いておく。
  • 貴重品の運搬には、各運送業者で実施する貴重品輸送サービスを利用してもよい。
  • 引越先での事前準備として、金庫の下に敷くクッション材を用意し、金庫の落下事故に備えて床の写真を記録として撮っておくとよい。

通常の一般的な家庭用金庫なら多くの引越業者で対応可能です。ただし、

  • 100kgを超えるような重たい金庫の場合
  • 100kg以内の金庫でも階段など搬出入に困難が伴う場合

など、金庫の運搬を断られるケースもあります。金庫の運搬を依頼しようとする場合は、あとで慌てないためにも、引っ越し業者に訪問見積もりしてもらって金庫や周辺環境を確認して貰ってしっかり相談しておく方が無難です。

金庫運搬がオプションとして設定されている引越業者や、引越業者の自社スタッフで運搬が困難な場合は、金庫運搬専門業者に外部委託されるため、別途加算料金が発生します。

金庫の引越では、以下のような点に注意して下さい。

  • 当日までに金庫の中身の貴重品を抜いておく
  • 床を傷めないようにクッション材を用意しておく
  • 金庫落下事故時の床修理補償の交渉に備えて床の写真を撮影しておく

金庫の中身の貴重品を自分で運ぶのが不安な場合は、佐川急便・西濃運輸・日本通運など運送業者が行っている貴重品輸送サービスを利用するのもよいでしょう。