今回の記事では、以下の内容について調べてみました。
- 引越料金の決まり方
- 時期ごとの引越料金の相場
- 2月~4月の引越を避けたほうがいい理由
結論から言うと、引越料金は、基準運賃・割増料金・実費・オプションサービス料から構成されます。このうち引越業者の繁忙期である2月下旬~4月は割増料金がとても高くつくので、引越時期を選べるなら避けたほうが引越料金は安くできます。
・・・詳しくは記事をご覧ください!
引越料金の決まり方
【この項目の概要】引越料金は、基準運賃・割増料金・実費・オプションサービス料から構成されます。基準運賃は約款により定められているためそれほど大きな差は付きにくいですが、割増料金やオプションサービス料によって価格に大きく差がつきやすいです。
引越は、一般的にそれほど頻繁にはないものの、それなりに大きな出費になりますので、できれば安く済ませたいものだと思います。とはいえ、普段買いなれた日用品などならともかくそれほど機会の多くない引越料金の相場がわからないのも無理もないことだと思います。
仮に、引越業者から提示を受けた見積金額が相場と比べて安いのか高いのかもよくわからないと思います。そこで、まずここではそもそも引越料金がどのように決まるのかについて解説していきます。
引越料金は以下のような計算式で決まります。
引越料金 = 基準運賃 + 割増料金 + 実費 + オプションサービス料
ここから、引越料金に含まれる内訳
- 基準運賃
- 割増料金
- 実費
- オプションサービス料
について詳しく見ていきましょう。
基準運賃
基準運賃は、その名があらわす通り引越の際に発生する最低限必要な運送費用で、引越料金の基本となる部分です。
この基準運賃の決まり方には、
- 時間制
- 距離制
の2つがあり、さらにここに
- トラックのサイズ
が加味されて決定されます。
時間制
転居先まで荷物を運ぶ距離が100km以内の近距離での引越の時は、時間制が採用されます。時間制では、4時間以内の場合と8時間以内の場合の2つに大きく分けられます。
実際に引越に要した時間があらかじめ選択した時間を超過したときには、1時間ごとに料金が加算されていきます。
距離制
転居先まで荷物を運ぶ距離が100kmを超える遠方への引越のときは、距離制が採用されます。当然ながら、距離が長くなればなるほどより多くの料金がかかります。
- 100km~200kmまで
- 200km~500kmまで
- 500km以降
で料金の上がり方が変わります。
具体的には、100kmから200kmまではおよそ10kmごとに料金が加算していきます。200kmから500kmの距離では20kmごとに料金が加算していきます。500kmを超えると、50kmごとに料金が加算されていきます。
トラックのサイズ
- 時間制(100kmまで)
- 距離制(100km以上)
のいずれかによって算出される料金に加えて、トラックの積載量に応じて金額が上がっていきます。
基準としては、1トン車から4トン車まで設定されています。転居先の間取りがどの程度の広さなのかによってある程度トラックの大きさが決まってきます。
おおよその目安としては、
- 1R・・・1トン~1.5トン
- 1LDK・・・1.5トン~2トン
- 2LDK・・・2トン~3トン
- 3LDK・・・4トン~
という感じです。
ただし、上記はあくまで一応の目安にすぎません。実際には、荷物の量によってどのくらいの積載量が必要なのか決まりますので、家具の大きさや家族形態によって左右されます。
ご家族での引越の場合、お子様がいるかどうかによってかなり変わってきます。後になって荷物が増えてトラブルにならないように三つ折りの段階でよく相談しておく必要があります。
しかしながら、この基準運賃のみで引っ越し費用が大きく変わってくるということはありません。なぜなら、国土交通省が示す「標準引越運送約款」と呼ばれるものや引越業者による約款を基準にして算出されているためです。
しかしながら、これらの基準で定められた金額の上下10パーセントまでなら業者が自由に設定できるので、引っ越し業者によって最大20%は料金の開きが出てくる可能性はあります。
引越利用者と引越業者とのトラブルを防止するために国土国通省が定めている引越のルールのことです。多くの引越業者は、この標準引越運送約款を採用しています。
中には独自の約款を利用している引越業者もあります。ただし、独自の約款を採用する場合にも国土交通大臣の許可を受けている必要があります。
割増料金
割増料金は、引越当日の条件次第でほかの料金に加算される追加料金のことです。
この割増料金が引越料金のなかで最も金額に差が出てくる可能性の高いウエイトの大きい部分です。引越料金を少しでも安く済ませたいなら押さえておきたいのがこの割増料金です。業者によって、どの程度割増になるかは変わってきますが、場合によって2~3割程度加算されるとみておくのが賢明です。
割増料金は、基本的に引越業者が忙しくなる時期、曜日、時間帯にかかってきます。
割増料金が発生する時期
特に2月下旬~4月上旬ごろは、転職や転勤、入学などの関係で、一年の中で最も人の移動が多くなります。
その他にも、長期休暇中にも時間に余裕ができるため引越の依頼が集中する傾向にあります。具体的には、夏休み期間中である7~8月12月下旬ごろは、そのほかの閑散期よりも引越が増えるので、やはり割増料金が発生する可能性があります。
また、北海道や東北地方などの雪の多い地域での雪の多い冬季の引越にも割増料金が発生する可能性があります。
割増料金が発生する曜日など
引越当日の曜日や暦によっても、引越依頼が集中しやすい傾向がありますので、割増料金が発生する可能性があります。
具体的には土日祝日や大安です。
多くの人にとって、学校やお仕事での休日に当たる土日祝日は、平日に比べて引越の依頼も集中しやすいです。中には引越に際して、暦を気にする方もいて大安吉日に引越をする方も多いです。
土日祝日や大安の日にも引越業者は忙しくなりやすいので割増料金が発生する可能性があるのです。
割増料金が発生する時間帯
午後からは荷解きをして、引越した後の時間を有効に使いたいという理由からか午前中の引越を希望する利用者も多いです。引越業者は、午後よりも午前中のほうが忙しいといわれています。
そのため、午後の引越に比べて午前中に引越をする場合には割増料金が発生する可能性があります。
実費
引越の際にかかる実費が計上されます。具体的には
- 人件費
- 梱包資材費
- 高速道路料金
- 車両留置料
などが計上されます。
人件費
荷物がかさんで引越がより大規模になってくると金額は上がっていきます。荷物量が多いとその分引越業者からの作業人員数も増え、人件費がより多くかかることになります。
梱包資材費
梱包資材も業者に用意してもらった場合だと荷物が増えるにつれてその分必要になるので、梱包資材費がより多くかかることになります。(中には梱包資材をサービスしてくれる業者もあります。)
高速道路料金
遠方への引越で、トラックが高速道路を利用すると、高速道路の利用料金も実費として計上されます。
車両留置料
車両留置料とは、荷物を積む時や荷物を降ろすとき時にかかる時間によって追加料金が必要になってくるというものです。
車両留置料は、100kmを超える運送であって、車両が引越荷物の発地又は着地に到着後、荷主の都合によって、留置された時間(荷物の積込、又は取卸しの時間を含みます。)が下記の所定時間を超えた場合に加算されます。
- 6トン車以下なら120分まで車両留置料無料
- 6トン~12トン以下なら150分まで車両留置料無料
荷物が多く、積み込みや積み下ろしにより多くの時間を要する場合には、車両留置料がかかってくる可能性があります。
オプションサービス料
オプションサービス料は、引越業者ごとに設定された各種オプションサービスを利用したときにかかる料金です。
引越業者によって具体的な内容は様々ですが、運搬する荷物に関して専門知識や技術が必要だったりするような作業を代行してくれたりします。
オプションサービスの例としては、
- ピアノの運搬
- エアコンの取り外し・取り付け
- アンテナの取り外し・取り付け
- パソコンの取り外し・設置
- 自家用車の陸送
などです。
お伝えしたとおり、具体的に設定されているオプションサービスの内容は業者によってさまざまなですが、下手をするとかなりのお金が飛んでいくことになるのがこのオプションサービス料です。
【引越料金の時期ごとの相場】2月~4月を避けたほうがいい理由は?
【この項目の概要】引越料金は時期によって大きく異なります。人の移動が多い2月下旬~4月は引越業者の繁忙期なので、割増料金がかかり通常期に比べて数万円以上高くつくことがあります。
引越料金は、以下の引越業者の繁忙期などには、割増料金がかかるために高くなります。
- 2月下旬~4月
- 土日祝日
- 大安
- 午前中
- 雪の多い地域での冬
ここでは、一年の中で引越業者の繁忙期である2月下旬~4月とそれ以外の時期とでどれくらい引越料金が違ってくるのか、引越料金の相場についてみていきましょう。
【アンケート掲載予定】
引越時期で数万円の差!
繁忙期である2月下旬~4月とそれ以外の通常の時期では、
- 単身者の引越なら少なくとも1~2万円程度
- 家族の引越なら少なくとも3~5万円程度
は違ってきそうです。
引越時期による引越料金の差は、なかなか馬鹿にできないものですね。
もしも引越をする時期の調整が可能なら、繁忙期は避けたほうが引越料金はより低価格におさえることができます。
まとめ
- 引越料金は、基準運賃・割増料金・実費・オプションから計算されます。
- 基準運賃や実費はそれほど大きな差は付きにくいですが、割増料金やオプションは時期や選び方によって大きな価格差を生むことがあります。
- 時期に応じた引越料金相場から見て、繁忙期である2月下旬~4月とそれ以外では数万円変わってきます。
- 時期を選ぶことが可能なら2月下旬~4月は避けたほうが引越料金は安く済ませることができます。
引越料金は以下の計算式で決まります。
引越料金 = 基準運賃 + 割増料金 + 実費 + オプションサービス料
基準運賃は約款で決まっているので、業者ごとにそれほど大きな差はつきません。オプションサービスは業者により様々ですが、選択の仕方次第では引越料金を引き上げる要因になってしまいます。
引越料金を考えるときに特に注意したいのが、割増料金で、
- 2月下旬~4月
- 土日祝日
- 大安
- 午前中
- 雪の多い地域での冬
など引越業者が忙しいときなどに加算されます。
場合によっては、割増料金がかからない平常時と比べて、これらのタイミングでの引越は数万円も高くなってしまうこともあるので、避けることが可能であれば別のタイミングにしたほうが引越料金をより安く抑えることができます。